サウンドノベルの原点『言ノ葉迷宮』さんの話

高校を卒業して引きこもっていたころ、言ノ葉迷宮さんというサイトにハマっていました。


当時好きだったのが『夏、セミ、少女』『幽霊相談室』『かげろうは涼風にゆれて』。

それまでサウンドノベルに触れてこなかったので、選択肢がついた小説という構造や、読者への挑戦のようなキーボックスが刺激的でした。どんでん返し系ミステリが好きだったこともあって、中毒のように徹夜でプレイした記憶があります。


『夏、セミ、少女』は三分コンテストに応募された作品で、さっくりプレイできます。実際は五分くらい。一周では解けないから、全部でニ十分くらいかな。

『かげろうは涼風にゆれて』は長編のSFミステリーで、今のお仕事の傾向にも影響してる気がします。


悪い意味で忘れられないのは『テオとセァラ』。キャラクターが自分の中でずっとモヤモヤと生き続けているような……。このアイデアを思いついて実際に作ってしまうのはすごい。




※以下『テオとセァラ』ネタバレ


「選択」をテーマにしたこの作品、クリアすると二度とプレイできない鬼畜仕様になっています。セーブファイルを削除してゲームを開くと、プレイヤーを嘲笑うような仕掛けが。

今回、新しいPCで二回目をプレイしてみました。10年越しの念願です。今回はセァラを信じてみたのですが、結局そうなるのかと……。多分、どの選択肢を選んでも真実がわからないようになっているんだと思います。

Maiko Fujiwara

1988年生まれ。フリーランスの謎解き・脱出ゲーム・ミステリゲームクリエイター。

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